内容説明
ロシアとの対峙を続ける小数民族・チェチェン。その世界観、宗教観・先史時代から受け継がれる「慣習」がいま明らかに。厳しい慣習と神への尊敬が人を律する、チェチェンとその精神構造を理解するための本。
目次
プロローグ 社会の崩壊に苦しむチェチェン
第1章 チェチェン人とウェズデンゲル
第2章 人間の自由と聖人君子の生き方
第3章 チェチェン人のふるまい方―「血の復讐」とその問題
第4章 結婚、家族、子ども
第5章 自然と人びとの労働、祖国への愛
第6章 チェチェンの民主主義とイスラムの受容
第7章 歴史に揺さぶられるチェチェン人―革命と戦争
第8章 イスラム教とチェチェン
エピローグ チェチェン人を鼓舞するもの
著者等紹介
アフマードフ,ムサー[アフマードフ,ムサー][AXMAДOB,ABTOP‐Myca]
1956年、旧ソ連のキルギスに生まれる。チェチェン・イングーシ国立大学文学部で文献学、語学、文学の学位を取得。公立学校の教師を務めたのち、文学雑誌「オルガ」編集長、チェチェン国立大学教員などを歴任。現在はグローズヌイで刊行されている雑誌「ヴァイナフ」編集長。チェチェン語の著書に小説「たそがれの中の木々」(1989年)があり、ロシア語でも「アリ塚をこわすな」(1990年)「空き家の夜」(1991年)「明け方、星が消えるとき」(1993年)など多数。ほかにも中等学校用の教科書やチェチェン語の教授法などの執筆に携わり、2002年には戯曲「オオカミたち」をフランスで出版し、上演されるなど、幅広い文筆活動を手がけている
今西昌幸[イマニシマサユキ]
1934年、東京・神田駿河台に生まれる。1959年、東京外国語大学ロシア語科卒業。元社団法人ソ連東欧貿易会常務理事。通商産業省の委託による調査報告書「ソ連極東地域と日本との経済関係」、日本貿易振興会刊行の「中国経済」誌で「ソ連の経済特区構想」などを執筆してきた。現在貿易業を営む一方、チェチェン関連資料の翻訳に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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猫森
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